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ランドセルにも採用されている人工皮革「コードレ」とは

「コードレ」の4つの機能や特長

近年ランドセル商戦時期が早まり、来年の春に向けてランドセルを買い求める「ラン活」が一年も前の春頃からスタートしています。ゴールデンウイークあたりに祖父母と一緒に店舗を回り、入学のお祝いとして買ってもらう方も多いそうです。有名な工房系では夏頃には一部のモデルで完売することも少なくないという話も。

ランドセルといえば、昔は天然皮革が主流でしたが、最近多くみかけられるようになったのが人工皮革のランドセルです。すでに知られているような「軽さ」を筆頭に、さまざまな機能が付与された人工皮革が使用されています。見た目や質感は天然皮革と変わりませんが、その機能性や取扱いのしやすさから人工皮革素材のランドセルを選択する人が増えてきています。
帝人コードレ株式会社が生産している人工皮革「コードレ」もその内の1つです。
そこで「コードレ」の主な機能や特長を下記4つご紹介します。ランドセルに軽さや色を重視して選ぶ人にとっては、理想的な素材といえそうです。

・特殊な機能を付与できる
・色や表面デザインが豊富
・水に強い
・軽量

1つ目は、特殊な機能を付与できることです。ランドセルでは使用パーツに合わせて、特殊な機能をもつ「コードレ」が使われています。外側に見える”かぶせ”、”肩ひも”、”ふちまき”には耐傷性機能素材の「タフガード」、”背あて”には通気機能素材の「エアリー」が使用されています。その他2021年には抗ウイルス機能をもつ「ウィルガード」が、ランドセル向けに一部採用されています。
2つ目は、最近のカラフルなランドセルにも対応できるほどカラーバリエーションが豊富なことです。刺繍などの凝った装飾も施しやすいです。
3つ目は水に強いことです。通学途中に突然の雨で濡れた際にも、さっとふき取るだけで、お手入れが簡単なのはとても助かる機能です。
4つ目は軽量なことです。教科書やタブレットを持ち帰ることがある昨今、少しでも軽いランドセルを選んであげようと思う方が増えてきています。

「コードレ」が注目される理由

人工皮革は基材となる不織布に、ポリウレタン樹脂などを加工することで製造されます。その不織布とポリウレタンの加工技術とを組み合わせることで、天然皮革がもつ触感・風合い・質感を再現しています。
元々は天然皮革の代替素材として発売された人工皮革ですが、近年では研究・開発が進み、動物の皮を使用していないことから動物愛護の観点でも注目され、人工皮革としての地位を確立しつつあります。
人工皮革は多彩な外観で強度が高いだけでなく、グリップ機能といった機能性を付与できるため、スポーツ用品から日用品、工業用品まで様々な用途に採用されています。

「コードレ」では20年以上前から不織布部分に、使用済みペットボトルを原料にマテリアルリサイクルした、リサイクルポリエステル繊維「エコペット」を使用しています。環境に配慮した素材として、SDGsの観点からも評価されてきています。

弊社では、環境戦略「THINK ECO」を掲げ、今後も環境配慮型の素材や製品を幅広く展開するとともに、パートナー企業様と一緒に、環境負荷低減に向けた取組みを積極的に推進していきます。

 

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