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ポリエステル繊維製品のCO2排出量算出システム
「TLC3(テレックサン)」の開発と運用

「TLC3(テレックサン)」は、2022年4月に開発したポリエステル繊維のCO2排出量(地球温暖化ガス(GHG)排出量)の簡易算出システム(以下、システム)です。このシステムを活用することにより、当社が製造するポリエステル繊維について銘柄毎のライフサイクルアセスメント(*)の対応としてCO2排出量の算定が可能となりました。
(*)ライフサイクルアセスメント(LCA):製品のライフサイクル全体またはその特定段階における環境負荷を定量的に評価する手法

開発に至る背景

近年の異常気象で災害が増える中、気候変動の要因となっているGHGの増加に注目が集まり、各国でもカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが加速しています。
作り手側には、自社製品の環境負荷を確認することや、環境負荷の少ない製品の開発や製品化が求められています。一方消費者においては環境に配慮した製品を選択しようとする意識が高まってきています。

システムでできること

独自に開発したシステムは、自社製造工場のデータをもとに、ポリエステル繊維の製造工程で発生するCO2量を計算し、その製品の環境負荷を定量的に評価できます。例えば、石油由来繊維をリサイクル繊維に置換した際に、どれほどCO2排出量を削減できるかなどの効果を評価することが可能です。このシステムを活用することにより、当社は製造工程における自社の工程改善ポイントを明確化でき、環境負荷低減に向けたより良い方策の検討が可能となりました。

既にポリエステルの長繊維、短繊維に加えて織編、染色を含めたテキスタイルへとCO2排出量の算出対象範囲を順次拡大しています。今後は、さらにパートナー企業とも連携して、各ポリエステル繊維製品のライフサイクル全体についての環境負荷を評価することを目指していきます。

参考プレスリリース:https://www2.teijin-frontier.com/news/post/117/

 

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